ご家庭ではいろんな工夫をして、それぞれのミキサー食を作っています。そんな素敵で個性あふれる【わが家のミキサー食】をインタビュー形式でご紹介します。

☆どうやってミキサー食注入を始めたのか教えてください。
ミキサー食注入をするために、病院で胃ろう造設をしていただき、念願のミキサー食を始めたら嘔吐下痢が全く無くなったのです。夢の様な経験でした。ミキサー食注入によって、今まで食べられなかった美味しいもの、栄養のあるものを家族と同様にしっかりと十分に摂取することを続けていきました。栄養剤注入を全くしなくても、体重、身長や発育、栄養状態が良好で、幸い側弯症や股関節の亜脱臼も見られずに成長しています。
☆口からの食事はどのようにして摂れるようになったのですか?
経験上わかったことなのですが、ミキサー食注入で満腹になることを覚え、心も満たされていくことで、子どもは口からも食べたいと強く要求するようになったのです。みんなと同じように口から食べたいと強い気持ちを持ち、お肉やグラタンなど大好物の料理をみると良い唾液がでてきて、上手に取り込み上手に噛んで送り込み、上手に飲み込むことができるのです。満腹スイッチが入って喜んでいることが目に見えてわかりました。
☆苦手なものや嫌いなものはお口は動かない?
そうなんです。口からは嫌がります。でも、好きではなくても、旬野菜や旨味のある良い食材や栄養価の高いものは、苦手な水分、スープなどと一緒にミキサーにかけて注入するのは嫌がることはありません。梅干しを使ったり、出汁を使ったり、味を替えたりしながら、栄養もプラスして注入を続けられています。逆流症状がないので、トロミ剤などを使わなくても大丈夫です。本当に嬉しいです。
・・次回に続く