【わが家のミキサー食】第1回 ① 

 ご家庭ではいろんな工夫をして、それぞれのミキサー食を作っています。そんな素敵で個性あふれる”我が家のミキサー食”を

インタビュー形式でご紹介します。

☆自己紹介をお願いします。

 

 私の子どもは高校生の男子です。今は、経口で大好きなものをがっつりと食べます。でも、嫌いな野菜などや苦手なスープ、飲み物はミキサー食にします。わざわざ作るのではなく家族が食べるものをミキサーにかけて、胃ろうで注入しています。なので家族と同じ様に栄養がしっかりと摂れています。

 

☆では経口と胃ろうの二刀流ということになりますね。口からもぐもぐと食べて胃瘻からもおいしく食べて栄養が摂れるのは、本当に理想的ですね。栄養剤は注入しないのですか?

 

 はい。今はその必要がなくなりました。

赤ちゃんの頃はミルクの飲みがとてもよく元気でした。その後離乳食に切り替えようと頑張ったのですが飲み込みがうまくいかず、誤嚥をしてせき込むことが多くなり痩せてしまいました。そこで病院から鼻腔からの栄養剤注入を勧められてはじめました。

 

☆栄養は十分とれるようになったのですね。

 

 いいえ。その頃が一番大変でした。栄養剤注入をすると、直ぐに嘔吐と下痢になってしまうのです。毎日、毎日、注入し嘔吐、下痢をすることが続き、子どもはさらに痩せ細り、私も疲弊してとても辛かったです。この子は栄養剤が嫌いなんだと痛感しました。

 

☆その状態から、どうやって抜け出し乗り越えたのですか?

 

 病院で「胃ろう設置をしての注入はどうでしょう」と勧められましたが、栄養剤注入では嘔吐下痢が続くことが予想できて、どうしても前向きになれなかったです。途方にくれていたそんな時に、「食材を使ったミキサー食で注入をすることができる」と、書かれている冊子と出会ったのです。私の周りにはそれをしている人や教えてくれる人がいなかったので、すぐにネットで探しました。すると「ママと子の胃ろう食推進委員会(mamakoi)」のFacebookと出会い、すぐにKさんに連絡をして相談しました。するとミキサー食の効能や方法を親切に教えてくださったのです。そのおかげで、ミキサー食注入をやろう、健康になろうという強い気持ちが湧いてきました。

 

☆ママ友との出会いで胃瘻設置の決断ができたのですね。

 

 ・・次回は、どうやってミキサー食注入を始めたのか教えてください。